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つれづれに一言

ノートルダム大聖堂火災 再建に向けて

外部リンク:
ノートルダム大聖堂火災 再建に10~15年


ノートルダムが燃えている…

大きな炎に包まれるノートルダムの映像を、私は16日の朝のニュースで見た。

大聖堂の屋根に近い部分を中心に、炎に包まれ、最後には尖塔の部分がポキッと折れて落ちてしまった。

朝からあまりにも衝撃的な映像で、特に普段ノートルダムのことを考えることのない私ですらそうなのだから、フランスに住む人々や、カトリック信者の人々の衝撃は計り知れないものだろうとぼんやり思った。



ニュースでは、燃えるノートルダムを茫然と見つめるパリ市民の人々や、涙を流す人々の映像も映された。

たとえば日本で同じような、世界遺産が燃えるという出来事があったとして、同じようなことになるのだろうか。

私は姫路市の出身なので、姫路城については世界一の城だと誇りに思っているが、涙まで流すかはわからない。

ノートルダムは、「美しい芸術的な建築物」で「世界遺産」だというだけではなく、カトリック教会の大聖堂であるという意味で宗教的に重要な価値がある。

そのために、信者の人々にとっては、拠り所を急に奪われてしまったような悲しみや喪失感があるのだろう。



さて、そのノートルダムの再建の話がすでに出てきている。

民間企業などからは約1000億円以上の寄付表明が寄せられているようであり、これからも寄付額は増えていくと思われるため、金銭的な問題は起こらなそうに思われる。

ただ、現状では、ノートルダムの構造の大部分を占める石材が放水と火災の熱でどれほど劣化したのかがはっきりしないようであり、そもそも再建するノートルダムの構造を鉄骨やコンクリートにするのかどうかも議論の必要があるため、早期の再建は難しそうである。



マクロン大統領は、2024年にパリで開催されるオリンピック・パラリンピックまでに再建したいと考えているようであるが、時間がかかっても、これまでと同様、パリの人々やカトリック信者の人々の拠り所になるようなものを、妥協せずに作ってもらいたい。

再建されたノートルダム大聖堂が公開されたら、パリまで行って自分の目で見てみたいものだ。



(弁護士 岡井理紗)

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