あれから50年、再び大山へ㉚
大山の3日目の最後に島根県古代出雲歴史博物館に行った。
約40年前、島根の荒神谷で銅鐸などとともに、
埋もれていた銅剣358本が発掘された。
テレビニュースを見ていて、《おー、すごい数やな》と思った。
同時に、銅剣が整然と列になって並んでいるのにも驚いた。
この博物館にそれらを展示しているので、行くのを楽しみにしていた。
目当ての銅剣は1ケースに6本が入れられ、それが20列、3段、
合計358本が壁際に展示されている。
その上に、新しく作られた同数の銅剣が壁に張り付けられている。
合計約720本が展示されており、なかなかの迫力だった。
その場にいた学芸員らしき人に質問をし、
銅剣は一回も使用されていない、刃が磨かれてもいない、
銅剣のほとんどに×がされていたこと等々、
20分ほど教えてもらった。
祭祀用の銅剣らしいが、いかなる理由で埋められたのか?
いろんな考え方があるらしい。
又、《お考えをお聞かせください》と一般の人から論文を募集して、
それをまとめた本も出版されているらしい。
暇な時に考えてみるのもおもしろそうだ。
はるか昔の世界に夢心地で浸っていたせいか、
博物館を出て、その駐車場に向かっている時、
前方にかなり高い山があることに気づいた。
そのとき、一瞬ではあるが、
《あの山の頂上に、敵の侵入を監視する人がいたのかも・・》と思った。
古代の話から、頭の切り替えがしばらくできなかったせいかもしれない。
この博物館には銅剣以外にも出雲大社関連の展示など、
おもしろいものがいっぱいあった。
入館料はたしか200円ぐらいで安く、私は大満足だった。
皆様、是非、島根に行かれたらこの博物館に行かれることをお勧めする。