事務所ブログ

てくてく旅行記

メタセコイア並木の秋②

永観堂の今年の紅葉

依頼者の方と電話で話をしているとき、

先日、永観堂に紅葉を見に行ったという話がでた。

京都の哲学の道の近くにある紅葉の名所だ。

「永観堂の紅葉どうでした?」

「だめ、だめ。茶色く枯れてた。

 しやのに、一緒に行った人はきれい、きれいというねん。

あんなん、いっこもきれい違うのに」

 

私より高齢の女性だが、とても元気で頭もしっかりしている。

この方、箕面の近くに30年住んでて、箕面の滝の方によく行ったらしい。

「みんなきれい、きれいというので滝の方によく見に行ったけど、

ほとんどあかんかった。

ただ、一回だけ、紅葉が真っ赤になっているときがあって、

その時だけは本当にきれいやった。」

 

私は自宅のある枚方市から京阪電車で北浜まで通勤している。

途中で香里園という駅があり、そこに桜の木が植えられている。

十数年前、電車の窓から、秋の桜の紅葉を見た。

桜は春という、そんなことはない。

枯葉の一歩手前の紅葉がこんなに美しいとは。

まるで宝石をぶちまけたようではないか、それが本当の実感だった。

その後、秋になる度に香里園の桜を見てきた。

あのときのような紅葉は、その後、一回も見ていない。

 

夏の日照時間や雨の降り具合、寒暖の移り変わりで紅葉の具合が変わっていく。

漢詩で《年々歳々 花相似たり 歳々年々人同じからず》というのがある。

花は毎年、同じように咲くが、人はそうではないという意味である。

しかし、実際はその時々で紅葉の具合が異なるのであって、

《歳々年々 花同じからず》というのが正しい。

それにしても、今年の秋は楽しみが薄そうで残念だ。

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