事務所ブログ

てくてく旅行記

智恵子の生まれた故郷を歩く⑲

《山上の墓》

詩碑のある山の頂上の直下に墓があった。

広さは畳20~30畳ぐらいの平らな場所だった。

墓も30程度はあっただろうか。

ここは下の集落から20分程度も歩く必要がある。

どうして、こんな不便なところにあるのだろうか。

東北では飢饉が繰り返された。

平地に墓を作るぜいたくは許されなかったのか。

この日、5月だというのに風はとても冷たかった。

リュックからセーターを出して着た。

冬、どれほど強く、風が吹き、雪が積もるのか。

5本ほど桜の木があった。

この木も厳しい季節を耐えてきただろうに、

枝一杯にピンクの花をつけて、今、満開だった。

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