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てくてく旅行記

今年の秋模様④

琵琶湖最北端 菅浦
今年も、去年と同じイチョウが、そして来年もおそらく。
(2017.11.11~12旅行)

菅浦は琵琶湖の最北端にある集落である。
昔は陸路がなく、船で行くしかなかったことから《陸の孤島》とか《秘境》とか言われていた。
集落から外れた山の斜面にある宿《国民宿舎 つづらお》についたのは日が沈んでからであった。
翌日、朝早く湖岸におりて民家のある方角を見ると、イチョウの木が高く、黄葉しているのが見えた。
去年の秋もこれと全く同じ景色を見た。
これまで、ここには6回ほど来ている。
なぜ、回数を重ねたかはうまく説明できない。
湖岸をゆっくり歩く楽しみでか、あるいは新しい建物もなく、コンビニや店さえもないような古い家並に懐かしさを感じてか、あるいはそれ以外の気持ちであろうか。
しいて言えば、《落ちつく気持ちがするな》ということだろうが、それでも説明し足りないような気がする。
以前に宿泊したときのことだが、その日は珍しく、宿まで波音が聞こえていた。
夜、睡眠用の耳栓を忘れたことに気づいた。
《今夜は眠れないなぁ》と思ったが、すぐに《朝まで波音を聞いているのも、それはそれで旅の思い出になるのではないか》と思い返した。
ここ菅浦だからこそ、そう思ったのかどうか、それさえも分からない。
人間の好みというのは、自分でもわかりがたいという一つの例というべきか。

琵琶湖最北端 菅浦

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