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つれづれに万葉

坂の道は神が通るみちかも ~つれづれに万葉(割込編)忍坂の古道を歩く④

《忍坂坐生根(おつさかいますいくね)神社》には、その広場に上がる階段が2つある。
南には、普通の人が4~5人、並んで行き来できる広さがある。
それとは別に、北に細い階段がある。
大人がすれ違うことはむずかしく、傾斜も急である。
しかも、その最上段には、上から縄が垂れ下がっている。
ここは通ってはいけないという意味なのかもしれない。
神主だけが上れるのか、あるいは何らかの祭りのときにだけに使用するのかもしれない。
ひょっとすると、ここに祭られている神々だけがとおる階段なのかもしれない。
もし、そうだとすると、個々の神々は階段を歩いて降りてくるのであろうか?
神と言えば、魂か霊であろうから、空中を飛んでいくというイメージがある。
しかし、この古い神社では、神々が次々と階段を踏みしめて下りて、古道に面したそれぞれの家々の祭壇を訪れていたのではないか、などと勝手に想像するのも楽しい。
太古の時代、神はもっと人間臭く、人と同じ形や行動をし、人々の生活の身近にあったのではなかろうか。
今も神を信じる人の心の中では、忍坂の道は神が通る道であり続けているのかもしれない。


忍坂古道から上る階段。狭く、急である。

 


①の写真を上るとこの広場に出る。石灯篭がずらっと並んでいる。

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