事務所ブログ

弁護士インタビュー

弁護士が本音で語る事務所の内情

※修習生のみなさん、当事務所はこんなところです!※
          司会:芝田(事務リーダー)
          弁護士 大澤龍司(27期)
          弁護士 北野英彦(62期)

《北野弁護士に聞く、就職のいきさつ》TEXT
【司会】今日は、弁護士大澤龍司と62期の弁護士北野英彦に、当事務所をいろんな角度から分析して語ってもらいたいと思います。
修習生で当事務所に就職希望の方は、ぜひ、この内容をご覧いただき、当事務所の業務内容や雰囲気を理解していただいた上で、応募の参考にしていただければと思います。
では、まずは、北野弁護士にお伺いしますが、就職先として大澤龍司法律事務所を選んだ理由とそのポイントを教えて下さい。

【北野】当時は修習も残りわずかの状態で就職活動をしていましたので、採用してくれるところにとりあえず飛び込もうという思いがありました。
当事務所から頂いた条件もよく、むしろありがたいなと思ったので迷うことはありませんでした。

【司会】そうすると、絶対この事務所ということで入ったのではなかったということでしょうか?
【北野】怒られそうですが、そうではなかったです。

《北野弁護士が5年間働いてみて、実感は》
【司会】それが今では5年目ですね。

北野弁護士、実際、働いてみて、どういう印象を持つようになりましたか?
働いてみた感想をお聞かせ頂けますか。
【北野】受験時代にはホテルでサービス業に従事していた経験もあり、常に顧客に対して下手に出る姿勢でしたが、弁護士という専門職である立場から、時には顧客をリードするために顧客の意向とは違う方向の話をすることもあり、この点が、今まで思っていた社会経験とは違っていましたね。
【司会】弁護士としての良さというのを感じることがありますか?
【北野】この5年間は無我夢中にやってきました。1年目は毎日が新しいことばかりで、弁護士1年生でも依頼者からすれば「弁護士」と呼ばれる複雑な感覚で仕事をすることになる上、専門家ですから自分で考え、判断したことがそのままなんらかの成果として残っていくという責任が生じます。
それが交渉結果につながって、弁護士としての職業の良さを徐々に感じてきましたね。

【司会】大澤弁護士とも事件について話をされていますね。
【北野】大澤弁護士と机も隣で並んでいることもあり、「こういう方針ですすめたいのですがどうでしょうか」とアドバイスを求めたり、相談したり、時には自分の疑問を大澤弁護士にぶつけてみたりします。
自分の判断を客観視することができて、やりやすかったのが自分としてはありがたかったです。
そういうことができる事務所でよかったと思いますね。

【大澤】一昨年、私が体調不良で休んだ時期があったけど、あのときは北野弁護士が活躍してくれたと感謝しているよ。
【北野】あのときは、私一人で事件を進めていかなければならず、でも奥深い事件にも関わる経験ができて、それが非常に自分の研鑽になったと思います。
【大澤】北野弁護士は事件を全部、任した方がいいというタイプだよね。
あの時期に、北野弁護士の力が急激に伸びたという感じがしたよ。
事務所に復帰したとき、《おー、すごく成長している》という感じがしたものね。
うちの事務所は弁護士になった当初は事件の主担当にはしない方針だから、いつからメインの担当になるかが難しいところだね。
今の北野弁護士なら、どんな事件を任せても、依頼者からのクレームはでないね。
次に新しい弁護士が入ったら、また、適当な時期に体調を崩すことにした方がいいかもしれないなぁ。

【北野】それだけは勘弁してくださいよ。あのときは本当に大変でしたから。
《弁護士から見た事務スタッフ》
【司会】事務スタッフとの関係はどのように感じられていますか?
【大澤】通常の事務所では事務員というけど、うちの事務所ではスタッフという言い方をするよね。
それは、事務スタッフに単なる事務員以上の働きをしてほしいからなんだ。
その点、北野弁護士から見た事務スタッフはどうだろうか。

【北野】皆さん、仕事に対して誠実ですし、真面目の印象が非常に強いですね。物事をさぼっているなという感覚がないですね。
それと、弁護士へのサポート力も心強いし、業務のノウハウを持っているので本当に助かっていますよ。
弁護士を助けるためにどういう仕事をしたらいいのかをよくわかっているので、仕事がやりやすいです。
本当に助かりますよ。
一言で言えば、事務スタッフと弁護士との間でよい意味での緊張感のある人間関係、雰囲気づくりができている事務所ですね。
非常にいい職場だと思います。
TEXT《事務スタッフから見た弁護士》
【大澤】事務スタッフの芝田さんから見た北野弁護士の印象はどうなのかな?
【司会】北野弁護士は真面目ですし、誠実さが依頼者への対応にもよく表れていると思います。
以前サービス業に従事された経験もあるからかサービス精神も旺盛で感心します。
大澤弁護士から見た北野弁護士の感想はどうでしょうか?

【大澤】一番感じるのは、北野弁護士はすごく仕事が好きだよね。
見ていても仕事を一生懸命するし、それと依頼者を満足させたいという気持ち、サービス精神がとても旺盛なのがよくわかるよ。
私はどんな弁護士が欲しいかと聞かれたら、「仕事好きで、尊敬できるところを持った弁護士」と言うんだけどね、北野弁護士がそれに当てはまるんだ。
だから、今度もそんないい人に事務所に入ってもらいたいと思うんだけ どね。

【大澤】スタッフから見て、大澤と北野弁護士の事務に対する扱いに差はあると思っている?
【司会】大澤弁護士と北野弁護士の仕事の仕方が違うので、区別して対応していますね。
大澤弁護士の場合は事務スタッフの意見も求められることも多いですし、事務スタッフも動かして事件を解決しようとするのに対して、北野弁護士は事件の進め方を独自で描かれていて、それに事務スタッフがついていくというやりかたですね。

【大澤】そうだね、二人の弁護士のやり方が違うところがあるね。
僕は、弁護士と事務スタッフは法律的な力は違うけど、物事の判断能力はそんなに変わらないと思っているんだよね。
だから、事務スタッフでもできる調査などの仕事はスタッフにしてもらうし、スタッフもその方が事件に興味を持って、コミットできるだろう。
スタッフの能力をできるだけ生かして、事務所全体として事件を解決するべきだと思っている。
北野弁護士も将来的には事務所のパターンとして事務スタッフを動かして、よりいいサービスをより多くするということを考えないとね。

【北野】そうですね。私は大澤弁護士と比べるとあまり事務スタッフを使っていないかもしれません。
力技に頼っているところがありますかね。事務スタッフに任してもいい内容ではあるんですが、自分にできる余裕があると自分でやってしまうところがあるんです。

【大澤】北野弁護士は几帳面で、事務的なところも自分でできるものね。
僕はその点はさっぱりで、スタッフにまず手伝ってもらってから、動き出すという感じなのかな。
《この事務所の特徴は》
TEXT【司会】大澤弁護士にお伺いしますが、他の事務所にはない当事務所の良さはどういうところだと思われますか。
【大澤】うちの特徴の一つは、弁護士と事務スタッフが同じ部屋にいるという大部屋方式だね。
これは独立したときから変わらず続けてきたことなんだ。
事件を迅速かつていねいに処理するには、弁護士と事務スタッフ間の風通しとレスポンスの良さが必要不可欠だと思っているからだね。
それと、事務スタッフの意見を聞くこともこの事務所の特徴だね。
どうしても弁護士は依頼者とは遠い所にいるので、事務スタッフに《依頼者と同じ立場だったらどう思うだろうか》と意見を聞きたいことも多い。
それと、法律は当然弁護士が知っているけれども、調査をすることや調査結果から何を見つけるかについては、スタッフと弁護士とではそれほど差がないと思ってる。
だから調査を担当した事務スタッフに、《この調査結果あるけど、君はどう思う?》と聞くことも多いな。
答えの中には、《なるほどなぁ、そんな見方があったか》と感心することもあるしね。

【司会】確かに、うちの事務所では、事務スタッフも戦力として案件に携わらせてもらっているので、各担当事件の中身をよく把握するようにしていますね。
又、事務スタッフはどう思うのかと事務なりの意見を聞いて頂けますし、事務の意見にも耳を傾けてもらえるので、弁護士、事務スタッフ一体で案件に対応しているのは、うちの事務所の良さだと思います。

【大澤】君を含め、うちの事務スタッフは優秀だよ。
《優秀で仕事好きなスタッフと仕事ができる》というのがうちの良さだね。

【北野】私もしょっちゅういろんなことを教えてもらっており、頼りにしています。
【大澤】弁護士独自の部屋で起案することは邪魔もされず効率的ではあるんだろうが、北野弁護士は大部屋方式についてどう思っているのかな?
【北野】慣れてみるといいものだと思いましたよ。
風通しがよいですし、皆さんの仕事をやっている姿が見えるので、それが刺激になって仕事やらないと引き締めになりますね。
あと、相談しやすいですね。ものを頼みやすいですし、物事を確認しやすいです。独自に部屋が分かれているよりは、事務効率として非常にメリットがあるんじゃないでしょうか。

【大澤】事務スタッフから見たら、大部屋方式はどう思うかな?
【司会】大部屋方式だと、弁護士と事務スタッフが同じフロアにいることで、例えば弁護士と依頼者との会話の内容が自然と耳に入るので、私はよくそれを聞き取って、前もった準備がしやすいですね。
会話を聞き取って、その事件に対して先を読んで、弁護士の指示を待たずともやるべきことはこれがあるなというのがわかるので、なるべく気をつけて聞いてますね。なので、大部屋方式はいいと思います。

【司会】他に事務所の特徴はないでしょうか。
【大澤】「お客さんに対してやさしい事務所」をポリシーにしているけどね。
【北野】見通しの厳しい事件もうけますよね。そういう面で人間性がでているように思うのですが。
大澤弁護士はそういう事件でも依頼者の人柄を見ておられるのではないでしょうか。

 
《どんな事件を扱っているか》
【司会】当事務所は民事がほとんどなのですが、関与している案件についてお聞かせください。
【北野】私が入ったときは、事務所で大型管財事件を多数、受任していましたが、その時点で将来、管財事件がなくなるということを見越して、一般民事にシフトして、やっと軌道に乗ってきた感じがしますね。
そのおかげで、自分の担当している事件は、事件の種類が多いですね。偏りなく色んな案件をやらせてもらっています。これも事務所の一つの特徴だと思いますし、自分にとってそれは研鑽になっていますね。

【司会】大澤弁護士はどんな事件を担当されているんでしょうか。
【大澤】相続が多い。最近は、相続案件は殆ど一人で受けているね。
それと、ややこしそうなもの、例えば最近でいえば、ストーカー案件、明渡案件で訴訟ではない面でもめそうな案件は僕が担当しているかな。
又、裁判では負ける可能性が高いが、話し合いなら何とか解決できそうだという事件も僕が担当しているね。
人間関係でなんとかできそうなところで勝負ということかな。
他方、長引く案件、スタミナ勝負の事件については北野弁護士に担当してもらっているね。

【司会】北野弁護士は、具体的にはどのような事件を担当しているのですか。
【北野】私は1年目の後半からメインで事件を担当し始めました。
個人再生や債務整理、自己破産も多かったですが、先輩弁護士からの引き継ぎ事件も含めいろんな事件を扱いましたね。
現在の担当事件は別にグラフで載せているとおりですが、多種多様ということができ、その意味ではいろんな経験ができていいです。 

TEXT《弁護士としてのやりがいはどこに感じるか》
【司会】北野弁護士、仕事をしていてどんなところでやりがいを感じていますか。あわせて苦労などもお聞かせください。
【北野】やりがいと苦労は表裏一体だと思うのです。
弁護士になった当初、上司が決めた方針に従って、それを形作るのもそれなりにやりがいはありました。
今年で5年目となり、自分で考えて、自分で方向性を決めて、こうやっていきましょうと自分で主任となって動かす立場になってからは、依頼者に満足できる結果をもたらすことができた時はやりがいが出てきたなと思います。
特に、裁判で裁判官の見方がこちらにとっていいように変わってきたことが見えたときは、説得ができたんだなと達成感を感じたことがありますね。いい仕事ができて、一定の成果が出たときはとてもやりがいを感じますよ。
大澤弁護士ともよく話をするのですが、「人間力がいるな」と思う事件では苦労しますね。
自分が同じことを言っても、大澤弁護士が同じことを言ってもやはり説得力が違うのです。自分がどういう風に話をもっていっても、なかなかその話が相手に通用しない。
どんなに説明しても「この若造が」と思われ苦労することもありますが・・・。

【司会】大澤弁護士は弁護士歴40年ですが、どんなところにやりがいを感じますか。
【大澤】やりがいと言えば、依頼者から「この弁護士に依頼して本当によかった」といってもらう、その一言に尽きるね。
法律相談に来られた方が、最初は不安や緊張から体が前屈みであったのが、相談の終了した時には声も弾み、姿勢も胸を張れるくらいに変わっているのは本当にうれしいね。
安心して、心からほっとしたというのを体で表しているんだから。
事件を解決した場合もそうだけど、弁護士と事務員が一体で依頼者の方をサポートし、最後に、この事務所に来て本当によかったと思ってくれると本当にうれしいし、弁護士という商売っていいなぁて思うね。
これまでの40年間してきた弁護士について、その良さを一口で言えと 言われたら、《この依頼者の笑顔を見たい、喜ぶ声を聞きたい》ということにつきるね。

【司会】大澤弁護士は調停委員も長く勤めていて、ここ4~5年、調停事件を全件解決しておられるのですが、その経験も踏まえて事件の解決の秘策等、あるのなら教えてくれますか。
【大澤】確かに4年間くらい、調停委員で担当した事件は全件成立だったし、これは自慢にしたいね。
ただ、昨年、体調を崩してしばらく休んで、復帰した後、調停不成立が2件あって、《解決能力が落ちたのか・・》とショックを受けたね。
しかし、その後、またその後、全件成立の流れになっているので・・

【司会】大澤弁護士、調停の話はまた、ゆっくりと・・・
【大澤】法律は解決のためのひとつのテクニック過ぎないという気持ちが強いね。
世の中、法律で動いているのではなく、人と人の関係で動いている。
だから、法律も使うけど、人間関係も使う。
例えば、去年の末から今年にかけて、依頼者がストーカー被害にあっているという事件を2件、担当した。
その際、意外だったけど、ストーカーと言われている人と話をしていると、その人の気持ちも理解できるんだ。全部ではないけどね。
そうするとストーカーと言われている人も、僕の気持ちをわかるのか、 僕を信頼してくれる、で、たまたまかもしれないが、2件とも早期に有利に解決したということがあった。
敵方であっても、相手と信頼関係を結ぶことができるというのも解決のために大事な点だと思うよ。

《事務所の将来の方向性》
【司会】事務所の将来の方向についてお聞かせください。
【大澤】私が弁護士になったのは、困っている人がいて、その人がなんとかがんばっているときに、その手助けになりたいと思ったからなんだ。
困っているだけでは足らない、その人が何とかしょうとがんばっている、そんな姿を見ると涙がでそうになるし、一緒にがんばりたいと思う。
点字ブロックの普及のきっかけとなった大原訴訟もそんな気持ちではじめたんだ。
始めたのは弁護士になって2年目で、経験もなく、ほとんど何もわからない時だった。
いつもいうけど、社会のためになることをしたら、助けてくれる人がきっと出てくるんだ。
そんな、事件をして、その結果がその後の社会の役にたったという事件をしたい、それも個人ではなく、この事務所としてしたいというのが希望だね。
だから、自分個人の事件をあくせくとしている人には来てほしくない。でも、事務所の経営の基盤を固めるということも大切だから、その点を全く考えないという人でも困るというのが本音だね。

《こんな人に来てほしい》
【司会】どんな修習生に来て欲しいでしょうか。
【北野】自分の生活費を稼ぐだけということではなく、自分がやっていることにやりがいを感じ、もっと追求し極めていきたいと向上心のある方に来てほしいですね。
情熱をもっている人、一緒に仕事していきましょうと呼びかけたいですね。

【大澤】僕も、仕事が好きな人と一緒に仕事をやりたいね。
北野弁護士みたいな人がいい。
独立のためにノウハウをつけたいというのはダメで、事務所のために仕事をしてもらいたいと思っている。
また、先にも行ったけど、事務所として社会のために役立つことを将来的にしたいと考えているので、それに賛同してくれる人に知恵を貸して欲しいと思っているね。

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