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裁判所がミスしても、費用負担は当事者?

外部リンク:裁判所のミスなのに、なぜ自腹? 「訂正文書」の郵送費請求され…

「裁判所がミスをしたのに、その郵送費用を請求されるなんておかしい」
請求された当事者としては、当然の疑問であろうと思われる。

記事に書かれているのは、裁判手続の中で受け取った決定文に誤りがあったため、裁判所が「更正決定」(誤記訂正のための文書のこと)を出したが、その郵送費用の支払いを求められた男性が、裁判所へ抗議したとの内容である。
「更正決定」とは、判決や決定の内容に誤記など明白な誤りがあったときに裁判所が出す、誤記訂正のための文書のことである。
当事者のいずれかが気付いて更生を申し立てることもあれば、当事者から申立がなくても、裁判所が職権で更生決定を出すこともある。
更生決定が出されると、裁判所はそれを当事者に郵送することになる。

記事によれば、今回、決定文に誤りがあったのは裁判所のミスであり、当事者から申立があったわけではないが、職権で更生決定を出したという事案のようである。
費用を請求された男性からすれば、訂正をしなければならなくなったのは自分のせいでもなく裁判所のせいなのに、どうしてその費用まで自分が支払わなければならないのか、と思うのは、至極当然のことであろう。

裁判所が郵送費用を当事者に請求する根拠は、民事訴訟費用法という法律にあるようだ。
裁判所は法律にのっとって手続きをしているのだろうが、違和感はぬぐえない。
国の機関であるとはいえ、当事者は、裁判所で手続きをとってもらうために「申立費用」を納めているのであり、裁判所も、お金をもらって仕事をしている立場であることには変わりない。
その仕事の中でミスをしたのであれば、その費用まで相手に請求するというのは、法律があるとはいえ、理解しがたい。

実は、最近当事務所でも同じようなことがあったと聞いている。
少し状況は異なり、裁判所が間違えて、入れるべきではない書類を入れて送ってしまったというケースで、間違えて送ったものを裁判所に送り返す郵送料を誰が負担するのか問題になったようである。
このときは、裁判所の担当書記官が当事務所まで書類を取りに来て事なきを得たようだが、担当書記官が「取りに行きます」と言うくらい、費用を裁判所が負担するというのは難しいということであろう。

誰にだってミスはある。
そう考えれば、むしろ費用を自ら支払って終わりにできない裁判所職員が一番、不都合を感じているのかもしれない。

(弁護士 岡井理紗)


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