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新人弁護士のつぶやき第13回~裁判員裁判におけるプロのあり方

(MSN産経ニュースから)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100520/trl1005202041010-n1.htm

(記事の要約)
強姦致傷罪に問われ裁判員裁判となった事件で、裁判長が、被告人が公判で述べた反省の弁について「なんとなく他人事のように聞こえる」と発言したことに対し、弁護側は、評議する前に裁判員に不当な先入観を与えるものだと批判した。

(新人弁護士のコメント)
弁護士イラスト1従来の刑事裁判では、裁判長が被告人に質問する際、「本当に反省しているのか?」などと、わざと疑っているような質問をすることがあり、そのこと自体に問題はなかった。
しかし、それはあくまでプロの裁判官同士が評議して判断していたからである。素人である裁判員の前で、プロの裁判官が被告人の話を疑うようなそぶりを見せれば、裁判員は知らず知らずのうちに被告人の話を信用しなくなるかもしれない。
そのあたりの配慮がプロの裁判官には必要ではないだろうか。

(先輩弁護士のディスカッション)
弁護士B「この程度でダメだと言い出すと、被告人質問でつっこんだ質問ができなくなるのではないでしょうか。」
弁護士A「以前、被告人を叱りつける裁判官も見ましたよ。前科がたくさんある常習犯の人に対して、『君の反省なんか、信じられないよ』というような言い方だった。ただ、多少毒のある質問で本音を引き出す、あるいは反省を促すこともありますよね。」
弁護士C「たしかに、裁判官にそれぞれやり方があるだろう。しかし、プロの意見が素人に絶大な影響があることを意識すべきと思いますね。」
弁護士A「今回の発言程度ならたしかに、そこまで不当な偏見を与えるものではないかもしれません。ただ、今後の行き過ぎを心配して弁護人が批判的な意見を出すことは当然でしょう。」
弁護士C「裁判員の回答が『影響はなかった』と言っていますが、問題は裁判員自体が知らず知らずのうちに誘導されている、というところですよね。」
弁護士B「もっと言えば、記者さんに『影響はありましたか?』と聞かれて『影響を受けました!』とはなかなか答えませんよね。」

(新人弁護士のつぶやき)
弁護士イラスト4先輩方はこれまでの経験から、裁判員裁判があらぬ方向へ行かないよう、芽が小さなうちにきっちりと歯止めをかけるべきだ、という意見のようですね。同感です。


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