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新人弁護士のつぶやき第10回~殺人の時効がなくなる

(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100414/trl1004140031000-n1.htm

(記事の要約)
参議院が、殺人罪など特に重い犯罪について、被害感情などを考慮して時効制度を撤廃するなどの法改正案を可決した。成立すれば、現在時効が進行中の事件にも適用される。

(新人弁護士のコメント)
弁護士イラスト1みなさんは、公訴時効という制度をご存じだろうか。
簡単に説明すると、罪を犯しても何年も捕まらなければ罪に問われなくなる、というものである。今回の改正が成立すれば、現在捜査中の事件についても時効がなくなり、今後何十年経っても捕まれば罪に問われることになる。
我々弁護士も立場により時効を主張することは少なくない。
しかし、時効は本当に社会に必要か疑問である。一体何のために必要なのだろうか。

(先輩弁護士の議論)
弁護士C「公訴時効は、時間が経つと証拠がはっきりしなくなるというのと、犯罪被害者の被害感情は時間と共に消えていくから、何十年も経てば処罰の必要はなくなる、というのが元々の考え方ですよね。」
弁護士A「ですが、殺人のような被害感情の強い犯罪では、何十年経っても被害感情がなくならないんですよね。そういう意味で、今回の改正は、市民感情としては、妥当なものではないでしょうか。」
会議イラスト弁護士B「DNA鑑定や裏付証拠がきわめてはっきりしている場合でも、犯人が何十年も逃げきったら処罰ができない、ということは世間的には納得しがたいでしょうね。」
弁護士A「ただ、今回の改正では、すでに発生し現在捜査中の殺人事件についても時効を撤廃する扱いのようですね。事件の後でルールを変えて処罰するのは、おかしくないでしょうか。」
弁護士C「そもそも、法治主義というのは、事前にルールを決めておき、事件の後で国家が勝手なことを言い出さない、というものです。刑罰法定主義の観点から見て問題になる余地がある、という意見も、弁護士サイドからありそうですね。」
弁護士B「時効がなくなると、サスペンスドラマで時計が出てきて「あと3時間だ!」とかいうシーンがなくなってしまうんですね。あの、緊迫感(画面上ですが)なくなるのは、ちょっと寂しいかも。」

(新人弁護士のつぶやき)
弁護士イラスト4少しは公訴時効という制度を理解していただけましたでしょうか。
時効制度にはほかにも、長年放置するとお金が返ってこなくなったり、自分のものがいつのまにか他人のものになってしまう制度があったりします。これはまたの機会にお話ししたいと思います。


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